2023年1月29日 主日礼拝メッセージ 「 見えない神の救いの計画 」

メッセンジャー:仁科宣雄師

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「 見えない神の救いの計画 」      (エステル書 5章 1~9節 )

王の妃として選ばれたエステルは、ユダヤ民族存亡の危機に自分もその一人と使命を覚え、王に会う決意をしました。民全体で神に向かい「事を成してくださるのは神」と信じて祈る祈りを神は聞いて下さり、王、エステル、ハマン、モルデカイそれぞれに同時進行で働きかけ、主の民を救ってくださいました。

1.エステルの勇気と知恵       5:1~8

「死ぬべくは死ぬべし」との決意をもって、王に会いに来たエステルに、王は、金のしゃくを差し伸べました。王の権限ですべてを許すという意味です。エステルは、待ってましたとばかりに自分の要求を持ち出すことはせず、あくまで王の許可を求め、王の主導権を尊重する姿勢を示しつつ、自分が催す宴会にハマンと共に出席してほしいと招きます。命がけの願いが宴会の出席だとは思えない王は、宴席で再びエステルに「何を願っているのか」と聞きます。エステルは、もったいつけるかのように明日もまた宴会に二人で来てほしいとだけ告げたのです。王は何としてもエステルの願いを知りたいと思ったことでしょう。 エステルは祈りぬいた3日の間に神から知恵が与えられたのです。慎重に、用意周到に備えて、語るべき時を待ちました(7:5~6)。

2.ハマンの残忍な計画      5:9~14

エステルの宴会に招かれたハマンは上機嫌です。しかし、自分にひれ伏さない モルデカイの姿勢がしゃくにさわります。その憎しみを制御できないハマンは, 「見せしめにして処刑する」という計画を立て、一刻も早くモルデカイを亡き者に しようと高い柱を準備し、王に上奏するため王宮に出かけました。怒りや憎しみ は、憎しみの対象を抹殺するまでその思いを治めることができないのです。

3.クセルクセス王       6章

一方、クセルクセス王はその晩なぜか寝つけず、過去の国の記録書を家来に読 ませると、かつてモルデカイが王の暗殺計画に気づき、自分の命を救ってくれた のに褒美を与えていなかったことが判明します。と、ちょうどそこにハマンが自分のたてた計画の許可を得ようとやってきました。王は自分への功労者をどのように褒賞したらいいかと、ハマンに問うと、自分のことだと誤解したハマンは、 自分にしてほしいと願う最高の栄誉を進言しました。しかし、ハマンはその栄誉 をモルデカイに自らの手で与えることとなったのです。

4.神の救いのご計画      7章

エステルは、主催する二回目の宴席で、自分がユダヤ人であることを告げ、ハマンの謀略を王に訴えました。王は怒り、ハマンの処刑が即行されました。なんとモルデカイをかけようと用意していた処刑柱が用いられます(箴言26:27)。 全ての事が合致して、悪を行う者のはかりごとは砕かれたのです。すでに発布された命令は取り下げることができませんが、王は,新たに「自衛許可令」を発布し、ユダヤ人虐殺命令は事実上無効となったのです。ユダヤ人にとって喜び踊る日として覚えられる日となりました。

結 論              

この神は、今も生きて働いておられます。 私たちが全き信頼をもって祈る祈りを聞き、すべてのことを相働かせ、益として くださる神のご計画を見させていただきましょう。

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