2023年3月5日 教会創立44周年記念感謝礼拝メッセージ 「神による城壁の完成」 

メッセンジャー:仁科宣雄師

目次

「神による城壁の完成」         (ネヘミヤ記  6章  9~16節 )

私たちは何かを始めようとする時、同時に問題や妨害が起こります。それらを信仰と祈りによって乗り越えていこうと願うのはクリスチャンならではの祝福でしょう。私たちの教会も創立44周年を迎えました。様々な戦いの中で、全能の神に信頼し、祈る祈りを主は聞いてその時々を守り助けてくださいました。私たちはその信仰のバトンを受け継いでいきましょう。

Ⅰ.主のわざに加わった記録  (3章)

 ネヘミヤは、城壁工事のため分担リストをつくり、効率よく、様々な人を用いました。それにかかわる大祭司エルヤシブとその兄弟の祭司たちは妨害者たちと親しい関係にあったことが後に分かってきます。教会が主のみこころに従い続けるためには、聖絶を求められます。また、貴族たちはネヘミヤのよびかけを拒否します。問題を含みながらも、それぞれの分担を担う庶民たちの忠実な奉仕によって建て上げられたのです。一人ひとりが様々な事情の中で神の民のわざに加わったことを信仰の遺産として覚えましょう。

Ⅱ、神に近づくほど深まる妨害・試練(4章、5章)

民族にとっての歴史的大事業には、その規模に比例する困難が数々押し寄せてきます。
外側からの妨害です。(4:1)サマリア総督のサンバラテと部下たちは、ユダヤ人たちが団結して工事を始めたことで
 自分たちとの力関係が逆転することを知って、非常に怒り、憤慨したのです。言葉の暴力やあざけりに始まり執拗に妨
 害が続きます。ネヘミヤは祈り、知恵を頂いて対策します。「神が私たちのために戦ってくださる」という信仰のもと
 で仕事に励みました。敵の妨害に恐怖を覚える民たちにネヘミヤは、本当の「恐れるべきもの」は敵ではなく「主」で
 あること(マタイ10:28~31)、そして、本当に自分たち家族を守るために神が戦ってくださるのだからと確信
 もって力強く語り、彼らの恐怖を克服させたのです。
民の中には貧富がもたらす大きな問題がありました。有力者たちに原因があるのは明らかですが、貧しい者たちが「食
 べて生きるため」に強い抗議の声をあげたのです。ネヘミヤは、この問題がユダヤ人の共同体を破壊するほどの危険性
 をはらんでいることを知っており、民たちが一体となって、神の臨在を覚え、真の礼拝をする道を考え抜いたのでし
 た。自ら総督としての給料を受け取らず、民に模範を示しました。神は、神の民の形成のためにネヘミヤを選ばれ、彼
 も主の働きのために 惜しみなく財産を投じたのでした。
③妨害はネヘミヤ個人へと向けられます。リーダーの信用を失わせ、民の気力をくじいて工事を中断させる作戦です。
 彼は屈することなく、さらに敵の暗殺計画をも見破りました。ネヘミヤは、感情に流されず、横道にそれず、城壁再建
 という目的 にまい進したのです。

Ⅲ.主による城壁の完成(6:1~16)

度重なる妨害を乗り越えて、52日という短期間で城壁は完成しましたが、ネヘミヤは工事を始める時、「天の神ご自身が私たちを成功させてくださる」(2:20)と宣言していました。敵対者たちも神によって工事が成し遂げられたことを認めざるを得ず、面目を失いました。この大事業の全てが祈りによるものです。主の偉大なわざの実現のための祈りでした。神はそのような祈りの器を、主のご計画のために用いられたのです。
45周年に向かって、どんな小さな技でもそれが主に用いられることを期待して、主の前に志を祈り求めましょう。この2月、アメリカにおいて祈りのムーブメントが起きました。

結  論   

主の計画は自分を捧げる人によって成し遂げられます。困難の中で神に祈りながら歩めることは祝福と恵みです。神が成し遂げさせてくださる御業を信じて、私たちに託された教会の使命=「福音宣教」のために心ひとつにして、祈り進んで行きましょう。

アーカイブ

目次