2022年7月10日 礼拝メッセージ 「宣 教 の 拡 大」

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「宣 教 の 拡 大」                ( 使徒の働き 11章  19~30節 )

教会は様々な年齢、環境の人が集まっていますが、成り行きや人為によって集まっているのではありません。イエスは生前より教会の構想を提示し、予告通り、聖霊の降臨によって教会を設立されました。教会は聖霊の力を受け「地の果てまで、わたしの証人となる」という明確な使命が託されていました。

Ⅰ.アンティオキヤ教会の誕生             (11:19~21)

エルサレム教会から散らされた信者たちは、行った先で福音を宣べ伝え、各地で教会を設立していきました。その一つ、500キロ離れたアンティオキヤは、当時、第三の都市で、自然に恵まれた美しい街、国際色豊かな街でしたが、多くの人の贅沢な生活と不道徳さは周りに知れ渡っており、ダフネ神礼拝でも有名でした。「ダフネの倫理」と言われ、だらしのない、快楽的な生き方をする場合の言葉として知られるほどに、アンティオキヤの街は軽視、軽蔑される街だったのです。

この街で、キプロスとクレネ出身のユダヤ人信者が、ギリシャ語を使う異邦人に伝道したところ(:⒛)、多くの人が「救い主キリスト」を信じたのです。これは「主の御手が彼らとともにあったので」、大勢の人が信じて主に立ち返った(:21)のでした。

これまで、散らされた信者たちの語る対象は、ユダヤ人、もしくはユダヤ教に関りのある人たちでした。ですから、エルサレム教会の中では、ユダヤ教の下地のないギリシャ人が、イエス・キリストの福音を聞いて信じるようになった人たちの群れを疑う人もいたようです。

Ⅱ.バルナバの働き                   (11:22~26)

エルサレム教会は、ここにバルナバ(=立派な人物で、聖霊と信仰に満ちている人」を任命します(:24)。彼は、①「神の恵みを見て喜んだ」と、ギリシャ人たちがユダヤ教とは無関係に、イエス・キリストへの信仰だけで救われる事実を見て、神を崇めました。そして、②「励ました」と、彼は、このイエスに留まり続けるように、声をかけ続けました。そして、③サウロを探して連れてきたのです。片道200キ、往復するには10日以上かかる所でしたが、この地で主の働きを進めるためにはサウロの「勇気」、教会に来るユダヤ人と異邦人の両方に言葉の上でも、論議の上でも、「熟達して応答できる」力を必要としたのです。二人は腰を据えて、みことばを語り続けました。この間、多くの人たちが主に導かれますが、周りの人々は、彼らがいつも「キリスト」と口にし、主を賛美する熱心な姿を見て、半分はバカにして「キリスト者=クリスチャン」とあだ名で呼ぶようになったのです。

Ⅲ.援助と世界宣教          (11:27~30、  13:1~3)

アンティオキヤ教会は、慰めと愛に溢れ、他の教会を助け、仕えました。また、世界に向けて初めて宣教師を送り出しました。彼らが礼拝し、断食をする中で、聖霊は彼らにとっては無くてはならない、大切な教師であるバルナバとサウロを主の導かれる地に送り出すよう促しました。彼らは、すぐに二人を送り出します。こうして、アンティオキヤ教会は、宣教の拠点となっていきました。

日本に来た宣教師たちは命をかける厳しい迫害を受けながらも、滅びゆく魂をそのまま見過ごすことができませんでした。主の愛と救いを受けた喜びと感謝は、口から口へと語り告げられていき、私たちにも伝えられ、救いの恵みに入れられたのです

結  論      

教会は主の弟子の群れです。みことばによって語られる主のことばに聞き従いながら、聖霊の助けをいただき、一人一人に託された魂の救いのために、祈り、語り続けてまいりましょう。新しい週、みことばを握って、主に遣わされてまいりましょう。

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