2023年1月15日 主日礼拝メッセージ 「生ける神の救い」

メッセンジャー:仁科宣雄師

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「生ける神の救い」                  (ダニエル書 6章 )

いつの時代も、「出る釘(正しくは杭)は打たれる」と、「妬み」は人間の持つ、変わることのない罪の姿です。多くの場合、自分が意図しないところで敵意を持たれるわけで、どのように戦うか…状況を知って応援してくれる友がいることは大きな助けでしょう。 北王国イスラエルを滅ぼしたアッシリアはバビロニアに滅ぼされ、バビロニアはメディアとペルシアの連合国に滅ぼされます。(BC539年)

Ⅰ.ダニエルへの陰謀(:1~9

ダニエルの誠実な働きは、統治する国が変わっても、その統治者から厚い信頼を得、重要な役職を担いました。各国の王に仕えるダニエルは、この時すでに85歳前後。「優れた霊が宿る(:3)」ダニエルがダレイオス王に重用されるのを見て、同じ職務に就く大臣や太守たちは嫉妬心を燃やします。彼らはダニエルを失脚させようと欠点を捜しますが何も見つかりません。「それならば、その口実を作りだせ!」と、王に1つの提案をします。「30日間、王以外に祈ってはならない」という禁令を定めることです。ダニエルが神の律法に忠実に従っていることを利用しよう(「彼の神の律法のことで見つけるしかない(:5))」と考えたのです。王はその陰謀を知る由もなく、法律を承認してしまいます。

Ⅱ.ダニエルの受難   (:11~18)

一方、ダニエルは王の禁令を承知の上で、いつもどおり神に祈りをささげました。ダニエルにとって神との親しい交わりを断つよりも、命をかけた危険の中で神と共にいること、国の法律より神に従うことが第一だったのです。想定どおりにダニエルが法令に違反したのを見た大臣たちは、王に訴え、罰をするよう要求します。王は想定外の展開に驚き、ダニエルを何とか守ろうとしますが、王であっても一度定めた法律に背くことはできません。結果、ダニエルは罰として、ライオンのいる穴に投げ込まれました。

Ⅲ.ダニエルを救う神   (:19~28)

王は一晩中断食し、眠らずに夜を明かしました。刑の執行後であれば穴から出すことができたので、夜が明けるのを待って王はダニエルを穴から救出します。するとダニエルの体には傷一つ見当たらなかったのです。神に信頼しきっていたダニエルを、神は生かし、救い出してくださいました。王は、ダニエルを守られた神をほめたたえました。 こうして、バビロンという異教の地で生涯を過ごしたダニエルは、その晩年まで神への信仰を貫き、神と共に生きました。  この出来事はイエスの受難、復活と重なります。神の御心に従い抜いた結果、私たちは 神の祝福にあずかり、新しい命、永遠の命をいただくことができたのです。

結 論      

どんなに状況が困難になっても、信仰者には死守すべきものがあります。この時、ダニエルの礼拝が身に危険を招きました。しかし、全てをご存知の神は、ご自 身に「信頼」する者を必ず助け、救い出してくださる、生きて働かれるお方なのです。 私たちは、神に従うか、人の法に従うか、そこに神の知恵を用い、聖霊の助けをいた だきながら、「ねばならない」礼拝ではなく、神への「確かな信頼」をもって心からの礼拝を選び取っていきましょう。

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