2023年5月28日 ペンテコステ 礼 拝メッセージ 「復活の証人」

メッセンジャー:仁科宣雄師

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「復活の証人」                           使徒の働き 2章22節~33節

ペンテコステとは「五旬節」の意味で、ユダヤ教の初夏の収穫祭の日のことです。キリスト教会では、この日に聖霊が降り、教会が誕生したことから「聖霊降臨日」として用います。 復活の主は40日間弟子たちに現れて、ご自分が本当に生きていることを明らかにしました。そして、私の代わりに「聖霊」を送るので祈って待つようにと命じて、天に昇られました。その10日後、その後の世界の歴史を変える驚くべきことが起ったのです。

Ⅰ.神の時が満ちて聖霊降臨が実現する      (2: 1~13)

「五旬節の日になって」=「時が満ちて」という表現が使われています。父の約束を祈り 待ち望む弟子たちに、突然、激しい風の音が生じ、炎のように分かれた舌が一人一人の上にとどまりました。弟子たちは、神が共におられることがわかり、知らないはずの他国の言葉を語る力と、イエスのことを語る思いと勇気が与えられたのです。 祭りの日、宮で礼拝するためにいろいろな国から来ていたユダヤ人たちは、それぞれの自国の言葉で福音を聞き、驚き当惑し、不思議に思います。酒に酔っているとあざける人もいました。神は、福音が「エルサレムから始まってあらゆる国の人々に宣べ伝えられる」ためにこの日、この所に集まっていたユダヤ人たちをも用いられたのです。

Ⅱ.聖霊を注がれ、神のことばを語る      (2:14~36)

ペテロは弟子を代表して群衆を前に力強く語り始めます。イエスの弟子として多くの失 敗を重ねてきたペテロでしたが、大胆で勇敢な姿に変えられました。彼は、元漁師であり、「無学な普通の人」でした。また、使徒たちは、最初からイエスご自身とイエスについて成就した預言の言葉が理解できていたのではありません。イエスの昇天後、目が開かれ始め、この日、聖霊を頂いてそれらがはっきりとわかったのです。ヨエルによる預言を引用し、「主を信じるすべての人に、神が聖霊を与えてくださる」。さらに「主の御名を呼び求める者はみな救われる。」と語ります。主の約束を信じて待ち望む者に、御霊は神のことばである聖書を理解する力を与えます。聖霊を注がれた私たちも、聖書のことばを語る預言者とされ、それぞれ今いる所に遣わされていることを覚えましょう。
ペテロは、 
①「イエスは神によって遣わされた方」。
②「あなたがた(ユダヤ人)はイエスを 十字架につけた。」
③「神はこのイエスをよみがえらせた。」このイエスこそ、いのちの道を知らせ、喜びで満たしてくださる救い主であると語ります。彼は、人々を責め立てようとして「あなたがたがイエスを十字架につけた」と言い重ねたのではなく、悔い改めを促し、信仰へと導くのでした。イエスの救いを受け、イエスの弟子となるようにというチャレンジでした。

Ⅲ.教会の誕生        (2:37~47)

聖霊は、神のことばを聞く人の心にも働きかけて、自分の罪に気づかせます。そして、悔い改めて、イエスの福音を信じる時、聖霊が与えられるのです。この日多くの人々がイエスを信じ、バプテスマを受けました。信じた人たちは、ペテロたちを中心に神殿で集まり、神様を礼拝するようになりました。こうして最初の教会が誕生しました。主の教えを守り、愛し合う姿を見て、救われる人々が毎日加えられていったのです。

結  論

弟子たちに降った聖霊は「ことば」に力を与えるものでした。 私たちの罪の身代わりとして十字架にかかられ、罪の罰を受けてくださったこと、そのイエスを神がよみがえらされたことを信じる私たちが、この身に起こったことを証人として語れるようにです。小さい声でもたどたどしくても、「聖霊の力」をいただいて、救われた喜びと感謝をことばにして伝えていきましょう。    

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