2024年10月6日礼拝メッセージ「一歩踏み出す信仰」

メッセンジャー:仁科栄子師

目次

「一歩踏み出す信仰」              (ヨシュア記 1章1~9節)

本日の御言葉(ヨシュア記1章9節)
強くあれ。雄々しくあれ。・・・あなたが行くところどこででも、あなたの神、主があなたとともにおられるのだから。

見えないものを「信じる」、不可能としか思えない事を「信じる」ことは、行動して初めてそれが確かであったことを見ることができます。迷っているだけでは何も変わらないのです。

Ⅰ.モーセからヨシュアへ         (1章1~9節)

 モーセは神から選ばれて、イスラエルの民をエジプトでの奴隷生活から解放し、神の約束の地カナンへと導くリーダーでした。信仰の未熟な民を神の民に育てあげようと、忍耐と信仰をもって彼らを導き続け、カナンの地を見下ろしながら、120歳で使命を終えました。
 そのモーセを若い時から手伝い、彼の信仰を見てきたのがヨシュアです。神様はそのヨシュアをモーセの後継者、新しいリーダーとして選ばれたのです。しかし、ヨシュアは、モーセと比べ自分はこの責務を終えるかどうか心配し、本当に強い人たちと戦ってカナンに入っていけるのだろうかとの恐れで、すぐにはその気になれません。
 神は、「ヨシュアよ、わたしはモーセと共にいたようにあなたと共にいる。あなたを見放さず、見捨てません。さあ、強くあれ、雄々しくあれ、恐れてはならない。わたしの教えを守って、進みなさい。」と、何度も「強くあれ、雄々しくあれ、わたしが共にいる」と励まします。ヨシュアはこれまでの神の不思議なみわざを思い起こし、神のことばの力を信じたのです。

Ⅱ.ヨルダン川を渡る準備         (1章10~18節)

「与える」とおっしゃられる神の約束は、民たちの側でもするべきことがありました。
①食料の準備…「マナ」による養いは、約束の地に入った時に終わります.それからは自分たちで食料を確保する必要が
 あるのです。それに備え始めることが必要でした。
②みんなの協力…一度にすべての人がカナンの地に入り、部族ごとに落ち着くことはできません。先に川の東側を相続
 していた部族の人たちにも、民の先頭に立ってヨルダン川の西にわたるように命じます。そして、西側に定住すること
 になる部族が相続地を得て安息が得られたら、もとの東の地に帰りなさい、と言うことでした。民たちはヨシュアを
 信頼し、ついて行くことを誓い、神と心を一つにして、カナンの地獲得を目指したのでした。

Ⅲ.信仰によって一歩踏み出す    (3章)

 目の前のヨルダン川は雪解け水であふれて、濁流です。橋も船もありません。小さい子どももいます。みんな心の中で「絶対に無理!」と叫んだでしょう。3日間、とどまる中で、ヨシュアは神に祈り、神は、ヨシュアにその方法を伝えました。
①不安にかられる民たちには、先に行く契約の箱(神のことば)を見、祭司たちがそれを担いだのを見たならその後ついて
 進むように。そして、最後に「身をきよめなさい。」すべてを神にゆだねて神を信頼しなければ、神が不思議を
 行うことができないからです。
②まず、祭司たちが、契約の箱を担いでヨルダン川に入りなさい。祭司たちとて、足はすくんだでしょう。
 が、神のことばと信じて川に一歩足を踏み入れると、たちまち水がせき止められ、みるみる川底が現れました。
 彼らが主の約束を信じて一歩踏み出した時、神は不思議を行われたのです。その後に従った民、全員がヨルダン川を
 渡り切ることができました。 この時、川を渡ったのは、エジプトの地を出た世代の次の代の人たちです。私たちの
 信仰は、先輩たちから受け継いだものですが、私たち自身が信仰に立ち、さらなく主のみわざに期待しましょう。
 私たちの信仰によって進むべき新しい道を引き出してまいりましょう。

結  論 

「自分を信じて頑張ろう」という励ましに立てる人は幸いです。しかし、神は最後まで共におられる」という約束をもって、「恐れず、強く、雄々しく歩め」と励まされます。主の臨在、主のことばを自分の力として、一歩一歩進んでまいりましょう。

アーカイブ

目次