2025年6月29日 主日礼拝メッセージ 「いのちのことばを語る教会」

メッセンジャー:仁科宣雄師

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「いのちのことばを語る教会」         使徒の働き 5章12~20節

本日の御言葉
  行って宮の中に立ち、人々にこのいのちのことばをすべて語りなさい。
                          使徒の働き 5章20節  

 同じ思いを持った人が広がって多く集まることはうれしいことです。同時に様々な問題も生じ、本来の目的を見失わないで続けていくことは難しくなります。教会においても問題が起こりますが、神の使命のために、聖霊が働いて進ませてくださいます。

Ⅰ.聖霊によってきよめられる教会      4章36節~5章11節

教会は全てのものを共有する美しい交わりの姿を証ししていました。強いられてではなく、キリストにある兄弟愛のゆえに、おのずから生まれた生活様式でした。多くの人が自分のものを捧げる中にあって、アナニヤとサッピラも、自分たちの所有するものを売って捧げようと心動かされます。が、売れた代金の一部を取り分けた上で、「これが自分たちのすべてです」と偽って捧げたのです。虚栄心とサタンの誘惑に陥りやすい心を見て取った神の審判は厳しいものであり、教会が同じ罪を犯さないようにと、二人の命を取るという形で聖別されました。神を侮ることの厳しい裁きを通して、教会内外の人々に神への畏敬の念が生じました。私たちの礼拝での「全てをお捧げします」という信仰告白が全知全能なる神を畏れての告白であり、真実なものであるように心を探っていただきましょう。

Ⅱ.聖霊によっていのちのことばを語る教会     5章12~32節

弟子たちは「使徒」と呼ばれるようになり、毎日神殿で神を礼拝しました。そこで復活のイエスが真の救い主であることが宣言され、多くのしるしと不思議が人々の間で行われ、主イエスを信じる人がますます増えていきました。復活のイエスを信じないサドカイ派の人たちは、ねたみに燃えて立ち上がり、今度は多くの使徒たちを捕らえ、投獄したのです。「ところが」この時、主のみわざがあらわされました。主の使いが現れ、①牢の戸を開けて使徒たちを外に出し、②「行って宮の中に立ち、人々にこのいのちのことばをすべて語りなさい」と言うのです。決して「さあ早く逃げなさい」と彼らを逃がしたのではありません。私たちは、このような不本意なことが起きた時、主の助けを祈り求めますが、主が最善を導かれますようにと信仰を働かせることができるでしょうか?使徒たちは、早速その主の言葉に従い、神殿に行って、人々にいのちのことばを「残らず」「ことごとく」「もれなく」教え始めたのです。③それを知った議員たち(権威の象徴ともいえる議会)は、彼らを裁判の場に立たせ、禁じていた「イエスの名」をかたった反抗罪として告発します。ペテロと使徒たちは抵抗せず、恐れず、「人に従うより、神に従うべきです」ときっぱりと答え、聖霊によってイエスの復活を証ししたのです。議員たちはさらに怒り狂い、殺そうと考えるのでした。

Ⅲ.苦しみをも喜びに変える聖霊        5章33~42節

そんな中で、神は議員の中の一人、パリサイ派の指導者「ガマリエル」を通して助けます。彼は「彼らの働きがもし神から出たものなら…私たちは下手な手出しをしないほうがよい」と慎重な発言もって進言するのでした。その言葉で使徒たちは鞭打たれ、宣教をするなと脅されながらも釈放されたのです。その鞭打ちはイエスと同じ39回・・・、ペテロはイエスの名のために辱めを受けるに足るものとされたことを喜んだのです。聖霊が彼らを支え、毎日毎日、イエスがキリストであることを伝え続けたのでした。

結  論

サタンは「この世のもの」をもって教会の働きをとどめようとします。「ところが」と、それに勝る聖霊のみわざを体験しながら、教会がこの社会にあって、いのちのことばを発する所として必要とされるよう、イエスのすべてを語り続けましょう。

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