2023年6月11日 花の日子どもの日 礼拝メッセージ 「救いの箱舟」

メッセンジャー:仁科宣雄師

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「救いの箱舟」                 (創世記7章 11~24節)

「ノアの箱舟」は世界において多くの人に知られており、それは「救い」を意味する希望の話として捉えられている場合が多いのは感謝なことです。物語で終わることなく、今の私たちへの神からのメッセージとして語り継がれることを願うばかりです。

Ⅰ、悪の増大に心痛める神(6:5〜7)

神さまの祝福を受けて、人が増え広がりましたが、比例して、神に背を向け自分勝手に生きる人もが増えてきました。神の意図とは反対方向に進んでいました。イエスが言われたように、人の心の中から出る悪い考えが人を汚し、人が心に図ることは、みな悪に傾くものでした。(マルコ7章21∼23) 神は愛する人間が神に背を向け悪に暴走する姿を、これ以上見るに堪えないと悔やまれ、ついにご自分の手で造った人を滅ぼそうと、ご決断されたのです(:6)。

Ⅱ、神の命令に従うノア     (6:8〜22

そのような世界にあって、神はただ一人、神の心にかなう「ノア」を選ばれました。(:9)ノアは、日々神を賛美しつつ、神の御前にある罪を認め、赦しを願う「正しい」関係を保ち、神を愛し従って歩んだと信仰者でした。神はノアに、地上のすべての生けるものを「洪水」で滅ぼすことを伝え(:17)、巨大な箱舟の造り方を教えます。ノアは、家族にそれを伝えますが、簡単に同意を得られることではなかったでしょう。周りの誰もがこんな山の上で船を…と、変人扱いされ、ののしられ、のけ者にされていたことでしょう。しかし、ノアは神の御計画を信じて従ったのです。

Ⅲ、大洪水による神の裁き      (7:1~24)

神は7日の猶予を与えつつ、ついに裁きを実行されました。驚くことに、神が命じたとおりに動物たちが自らやってきたとあります。ノアと家族以外は、誰一人乗りませんでした。そして、最後に神が外から箱舟の戸を閉められました。神は、ギリギリまで人々が神の御声を聞き、船に入られるのを待っておられましたが、ついに神ご自身が戸を閉ざし、裁きがくだされるのです。私たちは、この厳粛な線引きを忘れてはならないのです。大雨は40日間降り続け、箱舟だけが水に浮かび、その他の生けるもの全てが水の中に滅び去りました。 箱舟は、神のさばきである大洪水からノアとその家族が命をつなぎ、生き残るために神が備えられた救いを表すものとなりました(Ⅰペテロ3:20)。どんな時にも神の声に従う者を守り、救われる神の恵みを覚えましょう。神の裁きは、滅ぼすことが目的なのではなく、サタンの支配が地に満ち、人々の心を覆うことを阻止し、神のご支配のもとで生きる「神の国」を復興しようと願ってのことです。この出来事から2千年以上経っている今ですが、決して「人の罪」の状況は良くなったとは言い切れません。しかし、主は「一人の人が悔い改める」ことを願って待っておられるのです(Ⅱペテロ3:9)。そして、この世において神の国を建て上げるために私たちを用いたいと願っておられるのです。 神は、イエスの死と復活を信じて救われた私たちを「正しい人」とし、福音を託し、そのための必要な力「聖霊」を注いでくださいました。「今日も一日、お守りください」に加えて、「今日も一日、神の前に真実に歩ませてください。語るべき時に語ることばを与えてください」と祈り、大切な人が一緒に救われるために必要な力を祈り求めましょう。

結  論

ノアの時代以降、神はどんな時代にも、「預言者」として神のことばを預け、伝える人を備えておられました。私たちも神の約束を信じて召された者として、どんな時にも神のことばに信頼し、主イエスキリストにある救いを伝え続けましょう。

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