2023年5月14日 母の日感謝礼拝メッセージ 「神に造られた人」 

メッセンジャー:仁科宣雄師

目次

「神に造られた人」                            創世記 2章4節~25節

「親の背中を見て育つ」と、親の生き方は子どもに大きな影響を及ぼします。初めての子どもを腕に抱いた時、改めて親の何を見せればよいのだろうと考えさせられることですが、実際自分も親の生き方を見てきました。似たいと思うところよりも似たくないと思うところの方が、染みついていて苦笑いしてしまいます。

Ⅰ、神のかたちとして(1:26~31)

神は人に必要な物を全て造られ、最後に「神のかたちとして」人を創造されました。神様 に似た「心」を与え、ご自身の性質を宿らせたということです。愛する心、また愛されること を喜ぶ心。未来を展望し、希望を信じ期待する力。友と笑い、泣く感情。祈りと賛美のうち に神との交わりを必要とする霊的な存在として創造したのです。 また、ご自分の被造物を神のみこころに沿って正しく「管理せよ」と命じ、彼らを祝福し、 「産めよ、増えよ、地を満たせ。地を従えよ」とおっしゃいました。私たちは生き物だけでなく、植物も神の栄光を表すために地を治め、支配することを委ねられているのです。

Ⅱ いのちの息を宿す土の器として     (2:4~14)

最初の人は大地(アダーマ―)のちりから造られ、「アダム」と呼ばれます。しかし単なる 土製の人形ではありません。弱くてもろい土の器に神が「いのちの息」を吹き込まれ、人は生きる者となったのです。生きる者とは神との交わりに生きる者です。神はご自身の呼びかけに対して全人格的に応答する「交わり」を求めておられます 神はエデンの園という麗しい場所にアダムを置かれました。「置く」とは「憩う」と言う意味 があります。人は神との完全な愛の関係の中に永遠に憩うために造られたのです。エデンからは水が湧き出て辺りを潤し、それが4つの川となって流れ出ていました。神の祝福が全地に運ばれ、全地が神の恵みで満たされることを表しています。

Ⅲ、 神の代理人として(2:15~25)

神はアダムに、神との深く温かい愛の交わりの中で働かせ(耕させ)、園を守らせた。とあります。人はこの神の世界を神に倣い、神のいつくしみと知恵で自然を治め、生き物を支配するよう委ねられたのです。神は豊かな実りで人を養われますが、ただ一つ、「善悪の知識の木からは、食べてはならない」と禁じられます。人は神との約束を「神様への愛」として守ることを求められたのです。そしてこれが破られる時、「死」をを宣言されるのでした。さらに神は、人が互いに愛し合うことを願って、「ふさわしい助け手を造ろう」と考え、アダ ムを深く眠らせ、人のあばら骨から新たに一人の女を創造されました。本質を一つにしな がら、特徴と役割の異なる存在であることが告白されています。 こうしてアダムとエバは神の愛と恵みに満ちた世界を管理する尊い使命を託されました. 神の被造物すべての調和がとれ、それぞれが支え合い、それぞれの役割を果たしつつ、神に心が向いている世界、これらの被造物の中心として「神のかたち」に創造された人間がそこに存在する世界は「非常に良い」ものでした(1:31)。このあと人は神との約束を破り、この百パーセントの愛の世界を壊してしまうことになるのです。しかし、イエスの十字架についての神の知識、福音が、私という土の器に宿るなら、神はその壊れた世界を、私たちの人生において回復してくださいます。

結  論

人間だけに与えられた神の霊を用いて、神の願われている 愛と平和に満ちた「神の国」が今再び建て上げられていきますように。「わたしに学びなさ い(マタイ11:29)」と言われる主の御声を聞きつつ、託された使命を担っていきましょう.

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