2023年5月7日主日礼拝メッセージ 「世 界 の 始 ま り」

メッセンジャー:仁科宣雄師

目次

「世 界 の 始 ま り」                            創世記1章26節~2章3節

「創始者」の信念と目標が一代目、二代目とその思いが引き継がれ発展、繁栄していくことは、多くの人にとって喜びとなることでしょう。この世界の始まりにおいて、聖書には、神がこの宇宙を始められ、そこには神のご意志とご計画があったことが記されています。

Ⅰ.天地万物の始め      (1:1)

「初めに神が天と地を創造された」は、唯一なる神、全能なる神がこの世界を創造し、世界を支配される、と言う宣言です。この宣言は、神が世界のすべての物事に意味と目的を定め、動かされる、つまり「神が万物の基準である」という表明です。それは、被造物である人間の体験や考えが基準になってはならないということでもあります。 神が創造された世界は、目的だけでなく、秩序があります。「天」は地球以外の広大な宇宙全体を意味し、「地」は地球を意味しています。この地球は、全宇宙の中で非常に小さな存在であり、物理的にも宇宙の中心に存在しているわけでもありません。しかし、神は「天と地」と言って、「地」を特別なものとして区別しているのです。この「地」こそ、全宇宙における神のご計画の中心であり、神の御目はこの「地」に注がれているのです。

Ⅱ.創造のわざ      (1:2~28)

人や生物の住めるような所ではない「荒地」、何の生き物も育たず、作物も取れない「生産不可能な不毛の地(1:2)」で、「神の霊」による働きはすでに始まっていました。
①初めの3日間…神はまず、人を生かす世界の土台を創造されました。
②後半の三日間…天、地、海それぞれに配備される、動くものが創造されました。 この第6日の終わり、全ての環境を整え
たうえで、神は他の動物とは区別して、「人」をご自身の形に似せて造られ、他のすべての生き物を支配
する者として祝福されました。
③完成と安息 (1:29~2:3) 第七日目、神はすべてのわざが完成し、それらがすべてご自身のみこころにかなったものである事を見て喜び、いつくしむために休まれました。そして、「聖なるもの」としました。「聖」ということばは「分離」を意味し、神は創造のみわざを休んで、ご自身のすべての関心を創造したすべての物、特にその中心である「人間」に向けられたのです。 今私たちは、日曜日をこの安息日ではなく、主の救いの完成である復活をたたえて「主の日」として礼拝を捧げています。いずれにしても、神の第七日を覚える今、神ご自身が主の前にいる私たちを喜び、いつくしんでくださっていることを心から感謝しましょう。この神の前に出る時間を心から慕い求め、聖別し、自分自身を主にお仕えする「礼拝=モーニングサービス」として捧げていきましょう。

Ⅲ.「神の国」に住まう祝福  

創世記1章1節は「神の国」の始まりの宣言でもあります。神が全能の力と権威をもって世界を支配し、歴史をつかさどるという「神の国」に私たちを住まわせ、一人ひとりを神 の栄光のために用いようと願っておられるのです。この神のみ心を知って、神の国の働 きに参加することが、私たちの生きる意味であり、この日々の歩みが、神にある自由と愛 に満ちた、平和と希望の国の実現へと繋がっているのです。

結  論

私たち「人間」を特別に愛し、その必要をすべてご存じで、秩序をもって備えてくださっ た神の力と愛を今一度、確認しつつ、感謝と賛美をささげましょう。そして、この神のご計 画とみこころを覚えつつ、神に仕え、神に喜ばれる者とさせていただきましょう。

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